「さよならモルテン」は、なぜこんなにヨルシカらしい? ライブで初めて聴いて好きになった一曲

スポンサーリンク

「さよならモルテン」は、なぜこんなにヨルシカらしい? ライブで初めて聴いて好きになった一曲

初めて聴いたのは、ライブだった。
イントロが流れた瞬間、「これ、めちゃくちゃヨルシカっぽい」と感じたのを覚えている。どこか懐かしくて、少し寂しい。でも、聴いていると不思議と景色が明るく見えてくる。『幻燈』の中でも、なぜか何度も聴きたくなる。それが、ヨルシカの「さよならモルテン」だった。

※公式MVではなく、ヨルシカ公式YouTubeチャンネルで公開されているライブ映像を掲載しています。

スポンサーリンク

『幻燈』に収録された、少し特別な一曲

「さよならモルテン」は、ヨルシカが2023年4月5日に発売した音楽画集『幻燈』に収録されている楽曲。『幻燈』は一般的なCDアルバムとは違い、加藤隆さんの絵とヨルシカの音楽を組み合わせた「聴ける画集」として作られた作品で、全25曲が収録されています。公式発表では、当時すべての楽曲がサブスクリプションで聴ける形ではありませんでした。

だからこそ、最近まで『幻燈』の中でしか出会いにくかった「さよならモルテン」を、ライブで初めて聴いたという体験は、この曲との出会いとしてかなり印象に残る。実際、現在は2026年7月1日から『幻燈』全収録曲が音楽ストリーミングサービスで配信されるようになっています。

ライブで聴いた瞬間、「これぞヨルシカだ」と思った

イントロから、懐かしい場所へ連れていかれる

この曲が好きな理由のひとつは、まずメロディそのものが気持ちいいこと。派手に「ここがすごい」と主張するタイプではないのに、曲が始まると自然とその世界に入り込んでしまう。

特にライブで初めて聴いたときは、その感覚が強かった。まだ歌詞を細かく知らなくても、「ああ、ヨルシカだな」と感じられる。音の流れやメロディの運び方に、これまで聴いてきたヨルシカの楽曲とつながるものがあって、それが嬉しかった。

「ヨルシカっぽい」という感覚は、単純に似た音が使われているということではない。どこか物語の途中にいるような感覚や、聴いているうちに風景が浮かんでくる感じ。その空気ごと好きになれるのが、この曲の魅力だと思う。

「飛べないこと」を、こんなにも愛しく描ける

「飛べないことが愛しい」

特に好きなのが、この言葉。子どもの頃なら、腕を広げて走れば空を飛べるような気がしていた。でも当然、本当に飛べるわけではない。それでも、その頃の自分たちは本気で飛ぼうとしていた。

この曲では、そんな「飛べなかったこと」を失敗として終わらせない。むしろ、飛べなかったからこそ愛おしいものとして振り返っている。この視点がすごくヨルシカらしく感じる。

大人になると、できなかったことや叶わなかったことを、つい「失敗だった」と考えてしまう。でも、昔の自分が一生懸命だったことまで否定する必要はない。そんなふうに過去を見ることができると、何気ない思い出まで少し違って見えてくる。

「モルテン」との別れが、ただの寂しい話で終わらない

「さよならモルテン」というタイトルも、この曲を印象的にしている。モルテンは、作中で語られる物語の中のガチョウ。曲ではその存在をきっかけに、子どもの頃の記憶や、少しずつ変わっていく自分たちの姿が描かれていく。

面白いのは、別れや成長を扱っているのに、ただ悲しい曲にはなっていないところ。懐かしい道を歩いたり、昔と変わらない笑顔を思い出したりすることで、「失ったもの」だけではなく「残っているもの」にも目を向けられる。

だから聴いていると、自分自身の昔の記憶まで引っ張り出される。子どもの頃に友達と遊んだ場所、意味もなく走り回った時間、大人になってからはもうしなくなったこと。そういう記憶を、少しだけ優しい目で見直したくなる。

「さよならモルテン」が刺さりそうなのは、こんな人

  • 昔は当たり前だったことを、最近ふと思い出した人
  • 子どもの頃の友達や場所を懐かしく感じることがある人
  • 最近、少しずつ大人になっていく寂しさを感じている人
  • ヨルシカの「ただ君に晴れ」や「老人と海」などの雰囲気が好きな人
  • まだ知らないヨルシカの曲に出会いたい人

特に、昔のことを「懐かしい」で終わらせず、今の自分からもう一度見てみたい人には合うと思う。聴くタイミングによって、思い浮かぶ景色もきっと変わってくる。

まだ聴いていないなら、一度だけでも聴いてほしい

「さよならモルテン」は、派手に目立つ曲というより、聴いたあとにじわじわ好きになっていく曲だと思う。自分の場合は、ライブで初めて聴いた瞬間に「ヨルシカっぽくて好きだ」と感じた。そして歌詞を知るほど、その感覚の理由が少しずつ分かってきた。

子どもの頃の記憶や、飛べなかった自分まで愛しく思えるような感覚。もし少しでも気になったなら、ぜひ一度この曲を聴いてみてほしい。きっと自分の中にも、忘れていた「モルテン」がいることに気づくかもしれない。

※「さよならモルテン」の作詞・作曲はn-buna。『幻燈』の収録情報および楽曲情報はヨルシカ公式サイトを参照しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました