「晴々」を聴いて気づいた、緑黄色社会・小林壱誓の歌声がこんなに嬉しい理由
緑黄色社会の「晴々」を初めて聴いたとき、曲そのものの爽やかさに加えて、もうひとつ嬉しくなったことがありました。「いっせーまんのボーカル、いつも以上に多くない?」という感覚です。長屋晴子の歌声が中心にありながら、小林壱誓の声がしっかり前に出てくる。その組み合わせが、いつものリョクシャカとは少し違う新鮮さを作っていました。
「晴々」は2026年7月31日に配信リリースされた緑黄色社会の楽曲。フジテレビ系「バレーボール アジア選手権2026」の中継テーマソングとして書き下ろされ、長屋晴子と小林壱誓が作詞、穴見真吾が作曲、川口圭太と穴見真吾が編曲を担当しています。9月9日発売予定のアルバム「たまご」にも収録予定です。
この曲について僕が特に惹かれたのは、単純に「元気が出る曲だから」という理由だけではありません。聴いているうちに、緑黄色社会というバンドの良さそのものが、別の角度から見えてくるような感覚がありました。
いつもより前に出てくる、いっせーまんの声が嬉しい
僕が「晴々」を聴いてまず嬉しかったのが、やっぱり小林壱誓、通称いっせーまんのボーカルです。緑黄色社会といえば、長屋晴子の圧倒的な歌声を思い浮かべる人も多いはず。でも、この曲では小林壱誓の声がかなり印象に残ります。
長屋の透明感がある歌声に対して、いっせーまんの歌声には少し違った勢いがあります。その声が入ることで、曲が一方向に進むのではなく、メンバー同士でバトンを渡しながら前へ進んでいくように感じられるんです。
特に「晴々」は、挑戦する人の背中を押すために作られた曲。そんな楽曲だからこそ、ひとりのボーカルだけで押し切るより、複数の声が重なることで「みんなで進んでいく」という雰囲気が強くなっています。
普段からリョクシャカを聴いている人なら、「あ、ここいっせーまんだ」と気づく瞬間がきっと楽しい。初めて聴く人にも、ツインボーカルならではの気持ちよさを感じてほしい一曲です。
長屋晴子と小林壱誓、ふたりの言葉だから生まれる熱がある
もうひとつ好きなのが、長屋晴子と小林壱誓が一緒に作詞しているところです。僕はこのふたりの作詞という時点で、ちょっと期待してしまいました。
緑黄色社会は、メンバーそれぞれが作曲にも関わるバンドです。その中で長屋と小林壱誓が言葉を作っている「晴々」は、バンドの中にある異なる感性がひとつの曲に集まっているように感じられます。
しかも、この曲はバレーボール日本代表選手へのインタビューや練習風景などを通して制作された楽曲。単なる「頑張ろう」という掛け声ではなく、実際に挑戦を続ける人たちに触れたうえで生まれた背景があります。
だからこそ、スポーツをしている人だけの曲には聞こえません。仕事でも、勉強でも、趣味でも、「もう少し先まで行きたい」と思っている瞬間に重ねられる。長屋といっせーまん、ふたりの言葉が合わさることで、バンドから直接エールをもらっているような距離感があります。
「晴々」というタイトルなのに、そこへ向かうまでの苦しさまで描いている
タイトルだけを見ると、とても明るくて、最初から最後まで気持ちよく晴れた曲を想像するかもしれません。でも「晴々」が面白いのは、ただ明るいだけではないところです。
この曲では、挑戦する途中にある苦しさや迷いを飛ばしていません。うまくいかないことも、届かないかもしれない高さも含めたうえで、それでも前へ進もうとする。だから最後に感じる「晴れやかさ」が、ただのポジティブな言葉よりもリアルに感じられます。
僕自身、この曲を聴いていると「よし、頑張らなきゃ」と無理に気合いを入れられるというより、少しだけ視線が前を向くような感覚があります。何かに挑戦しているときって、ずっと自信満々ではいられません。それでも一歩進んだ先に、少し景色が変わる瞬間がある。
「晴々」は、その瞬間を音楽にしたような曲。調子がいい日に聴くのはもちろん、むしろ少し迷っている日に聴くと、この曲の良さがより分かる気がします。
こんなときに「晴々」を聴いてほしい
- 最近、何かに挑戦しているけれど少し自信をなくしている人
- 仕事や勉強の前に気持ちを切り替えたい人
- スポーツを頑張っている人、応援している人
- 緑黄色社会は知っているけれど、小林壱誓のボーカルをもっと聴きたい人
- いつものリョクシャカとは少し違う一面に出会いたい人
「晴々」は、頑張れと言うだけじゃない
「晴々」に惹かれた理由を振り返ると、いっせーまんのボーカルがいつも以上に聴ける嬉しさと、長屋晴子との作詞によって生まれるバンドらしさ、そして挑戦の途中にある苦しさまで包み込んだ前向きさにたどり着きました。
すでに緑黄色社会が好きな人には新しい発見があり、まだあまり聴いたことがない人には、リョクシャカの魅力を知る入口にもなる曲だと思います。この記事を読んで少しでも気になったなら、まずはMVを再生してみてください。きっと聴き終わったあと、少しだけ前を向きたくなるはずです。

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